実店舗集客のための店作りノウハウ |
≪リアルレイアウトの薦め≫ 〜これでとどめ!せっかくのイベントを活かそう!〜 |
●「イベントや、エンターティメントで、せっかく集客に成功しても、実売に結びつかない。」
といった声が、多数あります。
例えば・・・
「ディスカウントセールを行うと、セール品だけが売れて、利益に結びつかない。」
「イベントを行ったが、当日イベントを見に来た人は多いが、売り上げは落ちた。」
「大規模アウトレットなので、集客は多いが、飲食店以外は売上が上がっていない。」
といった店舗運営者の声です。
●どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?
それは、実売とのつながりのないイベント、エンターテイメント、ディスプレイ、レイアウト、広告などに
問題があります。
「ともかく、人が集まれば、売上になる」と思い違いをしている人が多い証拠です。
●ボーナス商戦・年末商戦など、イベントやセールを行うお店の方も多いことと思います。
その努力がムダにならないよう、<レイアウト>という視点から、広告、仕入、店番の対応などを含めて考えてみてください。
●商品は、【それを買うことによって、どのようなメリットを得られるのかを、体感してもらえる】
ように、ディスプレイされなければなりません。
そして、当然、広告、店番の対応、仕入などと結びついています。
例1:(本屋の従来のレイアウト)→在来のジャンル別、形態別
例2:(リアルレイアウトを使用した本屋)
●(リアルレイアウト)の特徴(上図の例では、黄色のコーナー)
@在来のジャンル・規格にこだわらない。
A「体感できるコーナー」(イメージできるように、マイルームと名付けても良い)に、自宅で本を読む感覚を作る。定期的に内容を変化させる。
B雑誌、文庫などは、混在を前提とする。(形態、在庫管理のしやすさなどにこだわらない。)
C同じ商品が、各コーナーに点在する場合もある。
D以上は、すべて、お客様の視点に立った分類とする。
このリアルレイアウトを基本として、お客様への提案を企画する。
「体感できるコーナー」で、イベントごとにその提案を実現してみせる。
<例のように、「本屋さんの年末商戦」だったとしたら・・・>
●「来年は、IT革命の年!」というコンセプトを考えたとしたら、「体感できるコーナー」にパソコン本体をはじめ、電話などの機器類、あるいは機器類をおかないとしても、そこに形態にこだわらず雑誌、専門書など関連する書籍をすべて集めてディスプレイする。
お客様側が、将来、知識ができたら、パソコンやインターネットを活用できているようなイメージを作り、できれば、関連する他の商品との連携も、そこからできるようにする。
●一方、奥の文学コーナーでは、静かに文学を読む過ごし方を提案し、そこには音楽などの紹介もあると良い。音楽に関しては、各コーナーに違う音楽をかけておくこともおもしろく、ディスプレイを使用してみるのも良い。
●車関係などは、ディスプレイの周りに、雑誌を置き、興味を引く。そこに、カーディーラーからのカタログも取り寄せて置いておくと、車選びと情報提供が一度にできるコーナーとなる。
◎注意事項
(1)
店内に盛りだくさんではあるのだが、前面にでるのは、1〜3つのコーナーで、それ以上は、かえって特色がでなくなってしまう。
(2)
広告と、店づくり(リアルレイアウト)との連動を考えた場合、広告に載せるのは、そのうち1コーナーのみとすべきで、小さくそのほかのコーナーも紹介しておくにとどめること。
(3)
各コーナーのポップが要注意である。お客様が商品を買う最後の動機付けは、ポップです!