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ある立地条件〜書店の場合   ・ある集客条件〜自動車ディーラーの場合
ある集客条件〜ゴルフショートコースの場合
ある集客条件〜接客は売上向上の要か?  ・ある集客条件〜イベントの効果
ダイエーの憂鬱〜キーワードは来店回数  ・チェンジ・ストア、アーケードの中で…
(2005.3.30)
【チェンジ・ストア、アーケードの中で…】

● 最近、業種業態の違うお店を、同じ店舗内で行う試みがあります。

<例えば>
 ・平日は事務所。→土曜日曜祝日は輸入雑貨店。
 ・昼間は喫茶店。→夜はスナック。
 ・昼と夜はレストラン。→その間は喫茶店、夜中はスナック。

 しかし、このような試みは古くからありました。
 その根拠は、曜日や時間帯で立地条件が変わることにあります。客層の変化が激しく、同じ業種業態では成り立たないとの判断です。また、経営者としてはせっかくのお客様を逃したくないとの思いがあります。

 またさらに、同じ店舗に別の店舗オーナーがそれぞれの店を持つ業態が現れています。

 しかし、よーく考えてみてください。
 上記のような業種業態が変わる「チェンジストア」ではなくても、時間帯や曜日で工夫しなければならないことは、どの店舗でも起きているのです。
 「商品・レイアウト・接客・広告などあらゆる経営に関わる方策を見直し、集客する」ことは常識であります。
 むしろ、あらゆる店舗で工夫がなさ過ぎるのが現状だと私は考えます。

● では、「商品・レイアウト・接客・広告などあらゆる経営に関わる方策を見直し、集客する」には、どうしたらよいでしょうか?
 これらの試みは、“立地条件の捉え方”によるのです。
 下の課題で、皆さんも考えてみましょう。



<課題>
 ・あるアーケードの本通りに面したお店があります。
  そのお店がある場所は、脇道を含めて300店舗ぐらいのアーケードの中です。
  店舗面積50坪程度の和菓子屋さんです。
  和菓子の売場面積がおよそ半分、奥には抹茶などを添えた和菓子を売物にした喫茶があります。
  商品種類は全30種ほど。

 このアーケードは電車の駅に通ずる通りで、朝と夕方は通勤・通学客が多く、昼間は買い物客でにぎわいます。これは、大規模ショッピングセンター、アウトレットなどとは状況が異なりますが、技術的に共通の部分も多く見受けられます。
 業績は赤字ではありませんが、はかばかしくなく業種変換も視野に入れています。

 皆さんならどの様な方策を打ち出しますか?


●シミュレーションするための条件
(1)人口30万人ほどの地方都市の駅前商店街アーケード。駅から徒歩で3分。
(2)商店街、ビジネス街、住宅街と連続しており、立地条件としては一見申し分ない。
(3)朝夕の通勤通学時間は、ほとんど集客が無くなる。昼間の買い物客の来店が多い。
(4)商品、サービス、業種変更も含めて対策を立てたい。
(5)広告戦略、商品戦略などを商店街全体を視野に入れて考えると有効。
(6)半分和菓子販売、半分喫茶の業態変更もあり得る。

※具体的方策を考えてみてください。
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