ある立地条件  ・車社会のコンビニ  ・ある立地条件〜ゴルフ場の場合
ある立地条件〜書店の場合   ・ある集客条件〜自動車ディーラーの場合
ある集客条件〜ゴルフショートコースの場合
ある集客条件〜接客は売上向上の要か?  ・ある集客条件〜イベントの効果
ダイエーの憂鬱〜キーワードは来店回数  ・チェンジ・ストア、アーケードの中で…
(2004.11.7)
■ ある立地条件〜書店の場合(本離れには勝てないのか?)

● 小さな書店が市場全体の不況を乗り越えて生き残っていけるのか? 今回は、この命題に対しての問いかけです。
 当社は何度もその地域だけでの市場の活性化に成功してきました。むしろ、地域が狭いからこそ成功できたのだと考えています。市場として確立できていない商品でも、1店舗の商圏内であれば活性化できるのです。
 皆さんも考えてみてください。

● 地方都市の郊外に本屋を開店して20年余りの店長は、
「最近、お客さんが減ってネ・・・」。
「地方では、雑誌が中心で単行本が売れない」。
「このままでは、じり貧だが起死回生のヒット商品を望んでも、遊びは色々ある時代だし・・・・・」。

● 売り場面積70坪、駐車場は30台余り、最寄りの鉄道の駅からは車で7分ほどの生活道路の沿線にあり、近所にはスーパー、レストランなどが多少なりとも存在する地域ですが、背景にある住宅街は人口7〜8万人くらいの郊外にある店であります。
 自転車、バイク、車が来店の交通手段となる場所で、特別な集客ポイントもないところであります。駐車場が広いせいか、それでもまずまずの成績を上げてきたのですが、長期低落傾向は何ともしがたく、将来に不安を抱えています。
 そこで、地主である店長は、廃業、転業を考慮してコンサルティングを依頼してきました。
 業界は書籍離れが市場の傾向で、かつネット販売なども盛んになりつつあり、大規模、多量在庫でなければ成り立たない状況になりつつあります。

● 小規模書店は、在庫数が少ないことなどから売上の中心は雑誌になっています。しかし、その雑誌もコンビニなどでも買えるものが多くなっています。
 出版社から発行される新刊の数は増え続け、配本されても店頭に並べられないまま返品されてしまうことも多くなっています。少ない店舗面積ではベストセラーさえ並べられていないことも起きています。

● ネットやテレビ、そのほか娯楽の種類も増え続け、構造不況と言ってよい状況が出版業界であります。漫画などの売れ筋商品も中古店の展開などで苦戦となり、その中古店の展開などから万引きが多発し、収益も圧迫され出口の見えない不況にはいっていると言ってよいと思います。

● 郊外型であるこの書店の将来を切り開く方策はどんなものでしょう。
■ポイント

 出版業界全体の不況が背景にあり、こうした市場全体の動きに対して1店舗としてどの様な対策が考えられるのか? 大規模書店は在庫量の大幅な増強で対処しようとしています。小さな書店が生き残る方策はあるのでしょうか?
 書店に限らずこれは大きなテーマでもあります。

  @人口密度が低い。
  A路面店であるため営業時間はかなり自由になる。
  B生活道路で幹線であると言ってよい。
  C駐車場が広い。
  D売り場面積70坪は、広いとは言えない。

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